京都の老舗だし屋、うね乃の社長が語る、ちょっとためになるおだしのいい話
『親から貰った健康貯金』
ヒトに限らず生物学的には母親から子は誕生します。
いかなる親も、我が子が健康で無事その生涯を全うすることを心底願うのは本能
です。 私たちは母親の体内でたくさんの免疫物質を譲り受けます。
この貯金はなくなると二度ともらえず、母親のお腹の中でしか作ることができな
い一人一人が必ず持っている特別な貯金なのです。
子どもはお腹の中の無菌状態の環境から、生まれた瞬間に自分で酸素を取り込み
色々なものと共存しなければなりません。それらから守ってくれるのが親から貰
った免疫力で、これは数ヶ月でなくなり、そこからは自己の力で戦っていかなけ
ればなりません。本能的にこれは必要か?安全か?また塩分濃度や量、熱さ硬さ
など、瞬時に判断し自分自身の害にならぬよう口から入れる行為は人それぞれと
は言え“すごい”と言えます。
ところが、その判断は時にずれます。『親の心子知らず』とはよく言ったもので
興味本位で怒られるのを分かっていても気ままな行動をとってしまう。
小生にもたくさん経験があります。
今振り返ると相当「やばかった」と思えるほどの事柄もちらほらと…
そういった時に頼りになるのが親から貰った健康貯金なのです。
たくさんあると思って使いすぎると将来面白くないことになるかもしれません。
日々の食生活では精々貯金を崩さず、よい食生活で楽しく過ごしたいもんです
ね。 それにはうね乃のおだし達が大活躍することをお約束します。
数百年前から食べ続けている天然おだし文化をもう一度見直して、是非生活に取
り入れてみてはどうでしょうか。